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【Moving with the Changes 〜 ナタリー・オリヴェリとの出会い】

僕がナタリーと知り合ったのは2015年の秋。ロンドンのとあるオープンマイクセッション。新人のボーカリストがホストバンドをバックに歌うという登竜門的な場所。ラッセルスクエアからオールドストリートに向かっていく途中にあるそのお店は、僕がすこし遅れて到着したころにはすでに観客で一杯だった。ボーカリストのレベルは結構高い。以前の僕なら感心していたはずだけど、僕はこの10年ありがたいことに世界のトップボーカリストと録音を繰り返している。僕の心のひだは、そよ風ぐらいでは揺れなくなっていた。たち振るまいだけは様になっている凡兆なボーカリスト。歌はうまいけど、5秒で飽きてしまうボーカリスト。シンガーソングライターとしては良いけど声が伝わらないボーカリスト。少し飽きてきた頃に、カホン*をひっさげ登場したのがナタリーだった。まずはシェイカーを片手に歌いだし、さらにサビからはカホンを叩きながら演奏する。何の曲を演奏したかは忘れたけど、とにかくスウィートな声と、まわりの音楽に溶け込むようなスタイルに僕は心を奪われた。終演後に友人に紹介してもらい、ニックのスタジオでやっている作曲セッションに誘った。

*箱のような形のパーカッション。その上に座って演奏する

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